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運動器症候群〜ロコモティブシンドロームとは〜

整形外科とは、何を治す診療科目でしょうか?首が痛い・腰が痛い・股関節が痛い・脚が痺れるなど色々なことがあり、その為に長く歩くことが出来ない・階段の上り下りが辛い・物を持ち上げることが出来ない等の障害が発生します。整形外科とはそのような運動器を診る診療科目です。
 運動器とは、我々が自立した生活を営むための器官のことです。それは骨・関節・筋肉のことです。運動器が悪化すると要介護状態になり自立した生活が困難になります。皆さんは普段の生活の中で、以下のようなことはありませんか?該当する項目がないかチェックしてみてください。
運動器症候群〜ロコモティブシンドロームとは〜
1家のなかでつまずいたり滑ったりする 階段を上がるのに手すりが必要である
15分くらい続けて歩けない 横断歩道を青信号で渡りきれない
片脚立ちで靴下がはけない  
2kg程度の買い物をして持ち帰るのが困難である
家のやや重い仕事が困難である

これに該当する人は、運動器の機能低下に陥っている可能尾性があります。運動器の機能が衰えると、生活の自立度が低下し、移動などが困難になります。この状態を運動器症候群(ロコモティブシンドローム)と言います。ロコモティブシンドロームの中でも、比較的多い疾病は加齢とともに進行する「骨粗しょう症」「変形性膝関節症」「脊柱管狭窄症」の三つです。
骨粗しょう症とは骨強度が低下し、骨折の危険性が増加する病気です。骨粗しょう症は日頃からご自分の骨の状態を知ることが大切です。お近くの医療機関で骨密度の検査をして下さい。予防については、食生活の改善や日光浴(体にビタミンDを作りカルシウムの吸収を助けてくれる)・適度な運動が大切です。
下肢の痺れの多くは腰の骨の変形により坐骨神経の通る道が狭くなるために起こります。15分〜30分程度歩くと脚が痺れたり痛く張るような感じになったら腰部脊柱管狭窄症の可能性があります。腰部脊柱管狭窄症は、しゃがんだり腰掛けてしばらく休むと治ります。但し、こういう状態は足元が安定しませんから転倒の原因となります。まずは整形外科にご相談してください。良いお薬があります。
膝関節の痛みは、加齢とともに関節の軟骨がすり減ることが原因となることが多いです。現在のところ、軟骨を増やす方法はありません。関節内にコンドロイチンを注射する方法がありますが、これは決定的な治療法ではありません。膝関節の運動が制限されると足元が不安定になることから、これも転倒の原因となります。変形した膝関節の痛みをとるのはなかなか容易ではありません。日頃からの運動が大切です。また体重管理も関節には重要です。膝には体重の3倍の重力がかかるのです。
高齢者が転倒すると寝たきりの状態になり、そして廃用症候群になってしまいます。日本整形外科学会では、その予防と受診を呼び掛け適切な治療や対策によって「寝たきり」になる事態を遅れさせたいと考えております。 以下に、日本整形外科学会と私がお勧めする普段出来る簡単な運動を紹介します。運動器は健康寿命の基本であります。日頃からの運動を心がけましょう。